
東京建設躯体工業協同組合
理事長 岸田 敏弘
当組合は、昭和33年、とび・土工事業の同業者有志が集まり、東京都知事認可を得て発足しました。その歴史と伝統のある組合の第7代理事長を令和3年5月の定時総会で拝命致しました。
会員相互の積極的なコミュニケーションのもと、抱える課題を共有し、解決策を模索するとともに、先人達の築き上げてきた歴史と実績を継承しながら、会員各社が「入会して良かった」と思える事業を展開していきたいと考えています。
私たちの喫緊の課題は若年入職者の確保・定着です。そのため、働き方改革や建設キャリアアップシステム(CCUS)の浸透などに注力し、建設技能者一人ひとりの処遇改善に努めるとともに、会員企業と業界の発展に取り組んで参ります。
現在、施工力向上、人材確保・育成、広報情報化、登録鳶・土工基幹技能者育成の4つのプロジェクトチームを中心に事業活動に取り組んでいます。とくに、土工職種については、コンクリートの品質に関わる重要な仕事を担っているにも関わらず、資格制度がないことなどから社会的・経済的地位は低く、若年入職者のほとんどいない、高齢化の顕著な職種でした。こうした現状を打破し、改善するために、公的資格『コンクリート打込み・締固め工社内検定制度』の創設に取り組み、日本建設軀体工事業団体連合会の資格制度として厚生労働省の認定を受け、全国に先駆け令和3年7月に当組合で第1回検定を実施しました。
週休2日制、CCUSによる技能レベルの明確化とそれに応じた収入の実現など、建設業の就労環境改善に対する前向きな変化を戦略的に発信し、イメージアップにつなげていきたいと考えています。